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神様だって腹は立つ。

#これはカジュアルプレイ・初心者・初級者の方をメインに見据えた記事です。
 中・上級者の方はニヤニヤしながら適宜アドバイス下されば助かります。

突然ではありますが、MTGをプレイしていてよかったと思うことが誰しもあると思います。
人生を豊かにする趣味になった、仲間と出会えた、そういうのもありますが、今回推したいのは「英語を前向きに受け止められるようになった」ということです。
英語の原文ルールが「聖典」である以上、プレイの裁定やコンボ考察などの際にどうしても英語と向き合わざるを得なくなる瞬間がありますが、それもゲームのためと思えばそこまで苦痛ではありません。それに普段使わない英単語って、見ているだけでもちょっとワクワクしませんか?
頻繁に目にするものでも、例えば対戦相手をさす「opponent」なんて難関大学入試対策レベル(レベル:4)ですし、イニ影で登場した「昂揚」と訳された単語「delirium」はその3倍の学習レベル(レベル:12)に相当します。

逆に、よく知っている英語がやけに大仰に使われている、なんて発見もあります。
《浄化の印章》というなんだかえらくものものしい名前のエンチャントは、英語では《Seal of Cleansing》です。印章はシール、浄化はクレンジングと、なんだか台所用品のような響きじゃないですか。事実、このカードは《排水路の汚濁》をキレイにしてくれたりします。まあ、《台所の嫌がらせ屋》にはなんの対処もできないわけですが、もし台所デッキを作るならぜひ入れておきたい一枚です。(台所デッキ?)


こんな楽しい発見があるのも言語の違いという壁があるからこそですが、では逆に日本語を英語圏に持ち込んでゲームに適用された場合はどうなるのでしょう。
そんな日本文化の逆輸入がなされたのが2004年~2005年に発売された「神河(かみがわ)ブロック」です。ニンジャやサムライが存在するこの次元では、現在の日本にもあるけれどどこか納得のいかない「永岩城(えいがんじょう):Eiganjo Castle」という英訳(?)にはじまり、「神の乱(かみのらん):Kami Wars」や「死面の鼠:Deathmask Nezumi」などもはや「神河語」ともいえる面白ワードが数多く見受けられました。

前振りが長くなりましたが、そんな神河におわす神の一柱が今回ご紹介したい《浄火明神》様です。
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「明神(みょうじん)」とは文字通り明るい神であり、特に万物照覧の霊験あらたかな神性を示す言葉です。元々は名のある神「名神」であったとか、明神の中でも特にすごいのを「大明神」と呼ぶだとか、実は結構曖昧かつ地域色の強い一面もあったりします。ちなみに「あきつかみ」と読む場合は「現つ神」、つまり「現人神(あらひとがみ)」と同等であると言われています。
また「浄火」とは 神仏に捧げられる穢れのない火のことで、それはヤミを払う剣であり守るべき本陣でもあるという大層な代物。
《浄火明神》様はクリーチャータイプがスピリットであってゴッドではないのですが、恐らく神河の人々の生活と戦いに根付いた非常に信仰の篤い存在なのでしょう。

そんな《浄火明神》様の得意技は全体破壊。
登場時は破壊不能を持つだけの穏やかな方ですが、一度力を解き放てば自分以外のすべてのクリーチャーを破壊します。この解放のトリガーになるのが「神性カウンター」の取り除きであり、白く透き通るような神性の奥には燃え盛る激情をそなえているという、やっぱり神様ってのは怒らすと怖いなーと痛感させるデザインになっています。
ところでこのフレーバー、なんだか少し《大天使アヴァシン》にも似ていますね。庶民を見守り光で照らし、怒らせると手がつけられない「明神」の役割を、あちらの国では天使が担っているのかもしれません。大明神ならぬ大天使とかも居ますしね。まあ明神様そんなに強くないんですけど。


さてでは最後に、そんな明神様が神河語ではどうなっているのか、《浄火明神》様および明神様を奉った《浄火の本殿》の英語名をご紹介してお別れです。
 
《浄火明神 / Myojin of Cleansing Fire ミョージン オブ クレンジングファイヤ
浄火の本殿 / Honden of Cleansing Fire》 ホンデン オブ クレンジングファイヤ

…せめて、もうちょっと、何かなかったのだろうか……神性カウンター吹っ飛ぶぞ……


あなたのダサいカード名デッキ作りのインスピレーションに繋がれば幸いです。



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