リミテッドについて語っていこうと思います。
「プレリリースのときくらいしかやったことないなあ」という方も多いと思います。
「お金がかかるから・・・」と敬遠されている、純粋に「やり方がよくわからない」という人もいるでしょう。
・・・もったいない!実にもったいない!MTG生活の半分はドブに捨ててるようなものです!
リミテッドにはMTGのいろんな良さが詰まっていて、やればやるほど考えさせられる奥深いフォーマット、だと思っています。
そんなみなさんにリミテッドの良さを伝えていければな、と思いこの記事を書かせて頂きました。
まず初回として、リミテッドの長所と短所を挙げていこうと思います。
・・・その前に「リミテッドってなんぞや?」という方もいるので簡単に。
リミテッドとは、簡単にいうと「限られたカード(いくつかの新品パック)を使って即興でデッキを組み上げて戦う」ものです。競技レベルではブースタードラフトやシールドデッキ戦、カジュアルではパックウォーズなどがあります。そこらへんの説明はまた今度ということで。
・長所
① 資産差がなく、全員が同じ条件で戦うことになること
リミテッドでは、初めて半月の方も、熟練のプラチナプロも決められた数のカードプールでデッキを組み上げ戦うことになります。
高額な神話レアがないから満足いくデッキが組めない、みたいなことはないです。
まあ、「同じ条件」といっても出たレアの差とかでどうしようもないカードパワー差があったりしますけどね。その運ゲーをも楽しめる様になるとリミテ中毒者の仲間入りです(笑)
② MTGの基本中の基本、クリーチャー戦が上手くなる(かもしれない)
リミテッドでは、余程のことがない限りクリーチャーでの殴り合いで勝敗が決まります。
「この場面では攻撃した方がいい」「ここでは守りに入るべきだな」という判断を多く求められます。
こう書くと「難しそう・・・」と思われてしまうかもしれませんが、構築と違いカード資源に限りがある中でやりくりする技術は、MTGの地力をつけるにはいい機会です。
少なくともパワーカードを叩きつける構築戦よりは練習になると思います。
包囲サイ連打されたら負けました、みたいなことはないからイイネ
③ 一期一会のカードプール
MTGで遊ぶこと自体は楽しいです。いやいややる人はいないでしょう。でも決まったメンバーでずっと遊んでいると同じデッキを相手し続けることになりマンネリ化します。カードゲームという性質上ランダム性はありますが、それでも同じデッキを回しあっていて飽きたことはあるかと思います。
もうサイには飽きました。スタンダードからは消えたけど
リミテッドの場合、シールドでもドラフトでもその場で開封したパックのカードのみでデッキを組み上げることになるため、その場その場で違うカードプールと格闘する楽しみがあります。
シールドでどうやってもデッキにならないカードプールを掴ませられ手がでてまう時もありますが、その場のリソースだけで色々考えられるのはリミテッドのひとつの醍醐味だと思います。
④ メタゲームに左右されない
早いターンで勝負を決めるアグロデッキが流行る→ミッドレンジに駆逐される→コントロールの台頭というようなメタゲームが存在しないのもリミテッドの良さ、だと思っています。
今遊んでも1年後でも5年後であっても環境は変わりません。(MTGのルール改正で多少変わることは有り得ますが)
トーナメントレベルの話ではありますが、個人的にメタゲームや流行に左右されて色々デッキを考えないといけないのが嫌いなので(面倒ともいう)、こういうことを気にしないで遊べるのはいいことです。
メタを読みきって、仮想敵を倒すということに快感を覚える方もいらっしゃるでしょうから「良い点」というより「特徴」的なものでしょうね、これは。
⑤ 全てのカードを活用することになる→構築戦で役立つことも
限られたカードプールで戦うためには、構築では敬遠されるバニラクリーチャーなども使っていくことになります。手持ちのカードでなんとかしないといけないわけで、様々なカードを試すこととなります。
リミテッドでは強力と言われるが構築では・・・なカード、俗に「リミテ専」などと言われるカードもありますが、実際に構築でも使ったら強かった、なんてこともあったりします。
最近だと空中生成エルドラージとかですかね。
逆に前評判の高いレアカードを使ってみたら、意外とここが使いづらい・・・みたいなこともあるでしょう。
構築でも当然試すことはできますが、どうしてもレアに目が行きがちになるため、色々なカードが実戦で試しやすいのはリミテッドのほうかな、と思っています。
・欠点
① (基本的には)毎回新品のパックが必要→お財布には厳しい
気に入った60枚のカード束が完成すれば(対戦相手さえいれば)いつまでも遊べるカードゲームという性質と真逆をいく「遊ぶためにコストがかかる」という仕様は、リミテッドを遊ぶ上での最大の壁となります。パック開封中毒者にはこの上無いフォーマットでもあります
これに関してはどうやっても回避できない問題点ですが、普段お世話になっているお店に貢献しているんだぞ!と思えばいいんです。きっとそうです。
② パック運の要素が絡んでくる
カードプールがそこそこ広くなる8人ドラフトならまだマシなのですが、特にシールドはレア運やカードの色の偏りなどのせいでデッキの強さが決まってしまうことがあり、また1枚のボムレアだけに負けてしまうこともあったりで非常に運の要素が強いフォーマットです。
構築なら相性差をカバーするサイドボードが存在しますが、リミテッドの場合、カードプール自体に制限があるためそうもいかないことも多々あります。
運が絡むのはカードゲームなので仕方ない、と割り切っておくしか。
③ 微妙なカードでのクリーチャー戦くらいしかできない
構築戦とは違い、展開は地味です。派手なスペルの応酬があったり斬新なコンボがあるわけではないので、これを楽しくないと思う方もいるかもしれません。俗にいうティミーやジョニー(※1)にとっては魅力的に映らない・・・かも。
(※1)ティミー、ジョニー、スパイク・・・カード開発のターゲットとなるユーザーのタイプを3つに分けて定義したもの。詳しくはMTG wiki(http://mtgwiki.com/wiki/Timmy,_Johnny,_and_Spike)を。
細かいところで色々あるとは思いますが、おおまかにはこうですかね(適当)
こんな長ったるい文を読んで「リミテッド面白そう!やりたい!やってみたい!」なんて思う人がどこまでいるか知りませんが、シリーズとしてリミテッドの良さを伝えていければな、と思っていますので、このあともよろしくお願いします。
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